同じようなメラミンで作られた造作家具、どうして金額が異なるの?





造作家具を注文してみた。素材はメラミンだけど・・・どうしてこんなに価格が違うの?

造作家具を依頼すると、たいてい表面はメラミン化粧板になっています。
同じ素材で、同じ形状のものを頼んでいるのに金額が異なる。
なんで異なるのかしら・・・
そう、感じたことはありませんか?

実は使っている材料が異なるからです。
安いものは安い材料を使い、
実際に使用する人のことを考えていないケースがあります。

 

 

 

手軽に使えるカラーボックスの表面にもメラミン化粧板が使われています。





 

実は、DIYで広くアレンジ使用されているカラーボックス。
こちらも表面はメラミン化粧板が使われています。
とても身近な素材ですが、これが実際キッチン天板として使えるのか・・・というと、
ちょっと質や厚みが異なるのです。

 

 

家具で使用されているメラミン素材は低圧メラミンと呼ばれていて、
鉛筆の硬さでいうと、HBやB程度のもの。
比較的柔らかい表面素材です。

 

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ですが、キッチン天板に使用するものは、
鉛筆の硬さで言うと6H、8Hとか、とても硬い表面素材なのです。
これが高圧メラミンという素材です。
同じメラミン素材でも、高圧メラミンの方が価格は高いです。

 

 

 

同じ素材でもメラミン化粧板の硬さ種類が異なるから・・・
そういうことはないでしょうか。

 

 

プランも使っているメラミンメーカーも同じ。
ではどうして価格差が生まれる?





 

 

使っている金物材料が異なるのかもしれません。
多くの家具メーカーで使われている金物のメーカーは、
オーストリアのブルム社です。
でも、町の造作家具屋に作ってもらうと、
スガツネというメーカーです。

 

 

実際に引出しを引き出すと分かるのですが、
ブルム社製のものは軽く感じることが多いです。

 

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引出し用としての金物材料がブルム社にはあるので、
そのまま家具に使用することができますが、
スガツネを使う家具屋は金物部分だけを使うことが多く、
引出し部分は木製材料で作ります。

 

 

引出し自身、木枠で無駄なスペースができてしまい、
予定していた大きなものが入らなくなる上、
引出し自体が重くなります。
そして、その引出しに見合った重量対応の引出し金物を取り付けないため、
注文者の手元に来た時、引出しが重くなると言う流れになります。
造作家具を注文する時に確認するのに必要なことは、どこのメーカーの材料を使っているのか、そこに尽きます。
そして、安い造作家具屋はどこかで加工の手を抜いています。
例えば、扉の後が安い白いポリ合板になっていたり、見えないところの扉の木口の加工を行わなかったりします。
安いところには安いだけの理由があります。

 

 

こだわるのならば、やはり気に入ったメーカーに頼んで作ってもらった方がよいかと思います。

 

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